病院の収支
ところで私達の誰しもが、他人の収入の金額について気になるものではないでしょうか。同じようにどこの会社がどれだけの利益を上げているのかも気になるところです。或いは皆さんが就職や転職をするときには、少なからずどの業種、どの業界が儲かるのかを考えるでしょう。いずれにせよ私達の多くはこうした話題には常に敏感なようです。
ところで単純な質問ですが、病院は儲かっているのでしょうか。病院といっても医師が個人で経営する病院もあれば、公立の病院、医療法人の経営する病院もあります。規模も大きなものから小さな規模のものまで様々な規模のものがあります。また私達の多くが医師という職業に対して高収入で社会的地位も高いという羨望の目で見ているのではないでしょうか。ですが医師は高収入と思われている反面、多くの医療機関は赤字で経営も大変だ、といった話もよく耳にするところです。実際のところ多くの病院、特に自治体が運営する公的病院は赤字のところが多いようです。病院は大きく民間病院と公的病院とに分けることができます。そのうち公的病院にはどんな病院があるかというと、私達にも馴染み深い市民病院や県立病院の他に、国立病院や日赤病院、そして農協系の病院や各健康保険団体所有の病院があります。また民間病院とはそれ以外の場合に当てはまる病院です。その中には先に挙げた個人経営の病院の他、個人経営の色彩の強い医療法人によって経営されている病院も含まれます。私達の周囲にある病院の殆どが、これらのいずれかに当てはまるはずです。
ところで気になる病院の経営状態ですが、これらの病院の経営状況を見ていった場合、実際のところ民間病院はその多くが黒字経営を続けています。とはいえだからと言ってこのことが、民間病院はその大多数が順調な経営をしている、ということを意味するのではありません。民間病院の多くが黒字を計上し経営が順調に見えるのは、赤字で経営の成り立たない病院が淘汰され、優良経営の病院だけが残った結果なのです。民間病院の運営、経営も決して楽なものではありません。一方民間病院とは対照的に、公的病院の場合はその多数が赤字に苦しんでいるという実態です。何故同じ病院なのに民間病院とは異なり、公的病院は赤字に苦しんでいるのでしょうか。ちなみに公的病院側はその理由として、高度医療や救急医療等の不採算医療を行っているからだとしています。
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私達は病気になると病院に行って医師や医療スタッフによる治療を受けます。私達の生活は病院や医師無しでは成り立ちません。それと同様に病院は地域の住民にとって無くてはならない存在で、従って住民へのサービス及び福祉を維持する上で自治体にとっていやがうえにも公的病院は維持させなければならず、政府や自治体が補助金を出して病院を運営しているケースが多いようです。それ故公的病院は赤字を抱えながらも成り立っているのです。ですが政府や自治体から出される補助金は、その出所は言うまでもなく住民からの税金です。言ってみれば赤字を出しつつも存続している地域の公的病院は、結局のところ住民の血税によって賄われているわけです。現状としては病院を取り巻く経済的な事情はやはり決して楽観できるものではないと言うことができます。