病院の経営とは2

言うまでもなく現在の日本は著しい少子高齢化の最中にあります。あらゆる分野において、将来の日本の行方に大きな影響を及ぼすであろうと考えられるのがこの少子高齢化であることは間違いありません。
ところで少子高齢化を受けて、日本の病院は将来どのように変わっていくのでしょうか。まずは世界と比べて日本の病院がどんなものかを見ていくことにしましょう。世界的に見れば日本の病院の数、及びそのベッド数はかなり多い部分に入ります。こういった数字は私達の住む日本の医療環境が、ハードの面から見れば比較的恵まれていることを示すデータになります。ですがその数字を見るときには、その実態を考えてみる必要があります。日本の病院数、ベッド数が多いことの裏には、病院が介護を主としてきたこと、或いは家庭の事情によって家族が入院させてほしいと考える患者を引き受ける役を病院が果たしてきたことによります。こうした事情が日本の病院数、ベッド数を増やしてきたことがあります。ですがこうした現状をあくまで医療本位で考えた場合、効率的とは言えないことは明らかです。現在厚生労働省はこうした現状を変えようとしています。ではそれにはどういった方策があるのでしょうか。病気には慢性のそれと急性のそれとがあります。現在病院の訪れる患者はその両者がごちゃ混ぜになっています。この両者には異なったアプローチが必要になることは言うまでもありません。従って病院の改革として、具体的には療養を主にする慢性患者対象の病院と、急病人を診察する急性期病院とに機能を分けることが挙げられています。またそうすることが現在ある病院やベッド等の施設、医師や看護婦、看護士、薬剤師等の人材、及び器具や機材等の医療の現場に関わる資源・資材を有効に活用することになるのです。医療の現場に投入できる社会的、人的資源は限られています。それらの有効な分配、活用が医療の世界には不可欠です。

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医療の将来を見据えたこうした改革、動きはまた始まったばかりです。公的病院以外にも民間病院や開業医等も含めて、高齢社会、少子社会に適応した医療業界全体の再編成がこれから始まろうとしているわけです。